岩沼市 玉浦西地区
記念碑の製作

玉浦西地区 記念碑

岩沼市 玉浦西地区 記念碑

概要

  • 竣工:平成27年7月
  • 所在地:岩沼市玉浦西二丁目外地内

東日本大震災で被災した岩沼市沿岸部の集団移転事業で移転先となった玉浦西地区の敷地の一角に記念碑が設置されました。  津波で被害を受けた沿岸の6つの地区からおよそ1000人が集団移転しました。 官民が一体となり困難を乗り越えて事業を実現し、完成した新たな町に集まった人々の 想いが未来へ届くことを祈念いたします。

岩沼市玉浦西地区記念碑のデザイン主旨

未曾有の大災害からの復興の魁である岩沼市民への敬意を顕すものです。
災害復興移転に際して、被災市民は、強い意志と熱意をもって計画に参画し、官民が一体となって様々な課題を克服し事業の実現を果たしています。
その堅固な復興への志を、力強い形態の黒御影石で表します。ずっしりとした量感に溢れる石は、静穏な未来を築く人々の意思を顕すものです。正面は磨き上げ、玉浦西の移転事業経緯と六つの地区名を後世に残す碑文を刻むとともに、その下に金属レリーフ板で位置をしめす図をおいて相互に対応させて、復興事業の全容を判りやすく示し、長い将来にわたって事業の意義を伝えていくものです。

移転元地区位置図について(画像の右の図)

復興整備区域のなかの、新しい街と、移転元地区の位置と方向が確認できる図をレリーフで表現し、広場内で記念碑の前に立つ位置から見た真北方向と元地区の方向を合わせて実際の方向を確かめることのできる構成とする。
図は基本構成を示しており、実際の制作に際しては河川や重要な施設幹線道路なども表して地区のイメージを判りやすく親しみやすく表現する。
素材は、記念碑本体と同等の耐久性の高いステンレス鋼板のエッチング(深彫り)でイブシ色等の着彩を施して立体的な表現とする。

寸法(mm)

  • 本体幅:1,800 x 1,600
  • 全幅:2,000 x 2,200

材料

  • 碑本体:黒御影石(研磨・割肌・摺り肌)
  • 台座:白色系御影石(天端研磨)
  • 銘板:ステンレス鋼板(深彫りエッチング一部イブシ仕上げ及び着色)