萩中公園通称ガラクタ公園ダンプの遊具製作

モルタル造形遊具の事例

石の山

モルタル造形遊具:石の山

概要

  • 竣工:平成24年
  • 所在地:東京都 大田区

ガラクタ公園の歴史

昭和42年、萩中公園内にガラクタ公園は誕生しました。
当時の大田区の土木部長はしばしば、子どもたちが自動車の部品などをおもちゃにして楽しそうに遊んでいる光景に出会い、深く印象づけられていました。そんな時、ある雑誌でデンマークのコペンハーゲンにある「ガラクタ公園」の写真を見て「これだ」と思ったそうです。
この公園はビルディング・プレーグラウンドといい、子どもたちに勝手にガラクタを積み重させて、家やヘイをつくっていこうというもの。しかしこれだと日本では危険で難しい為、子どもたちが一番喜ぶ車や船を園内のあちこちにほうり出して置く形のものをつくることにしたそうです。
 
完成後は新聞や書籍で紹介され、国内のみならず海外からも注目を集め、スウェーデン造園家アービット・ベンソン氏の著書『遊び場のデザイン』の中にも紹介された程です。
このような歴史があり、人気と注目度のある公園である為、デザインについては、従来の遊具の魅力を損なう事無く、より安全で楽しい遊具にする為に、いくつものスタディ模型を制作しながら慎重に進めました。

安全性の向上

従来のジャンボすべり台は、ダンプの荷台をそのまま利用していた為に減速部が無く、尻もちをつくなど危険でした。
リニューアル後は減速部を設け、安全に滑れるようにしました。
また、直接落下を避ける為プリン型の石の山を設置しました。

遊び機能付加

よりダンプのかたちに見えるよう、タイヤに見立てたトンネルを設置しました。
その他にも遊び機能として、もしもしパイプ(伝声管)、かくれんぼが出来るクレーター、様々な登り方が出来るよう、階段の他に大小の古タイヤ、ロープ、クライミングホールドを取付ました。