
東京都
旧晴海鉄道橋レガシーモニュメント
歴史的価値のある鉄道遺構の功績を伝える案内板の事例
「旧晴海鉄道橋」は、中央区 晴海と江東区豊洲を結ぶ、昭和32年に建造された橋梁で、鉄道路線が廃止となるまでの32年間、物流から都市の発展を支えてきた、歴史的な橋梁です。
東京都はその鉄道橋を、歴史的な価値を残しつつ、エリアの回遊性を向上させる遊歩道として、春海橋公園の一部に追加整備を行いました。
アンスは、その歴史的価値の高い鉄道橋の功績を伝えるための案内板について、設計協力・製作・施工しました。案内板は、晴海側、豊洲側の両側橋詰に1基ずつ設置しました。
36年ぶりに開通。
遊歩道としてリニューアルされた「旧晴海鉄道橋」

●リニューアルされた遊歩道
東京都はその歴史的な価値を残し、エリアの回遊性を向上させるため遊歩道化工事を進め、春海橋公園の一部として追加開園しました。
遊歩道化に当たっては、歩道部のデッキ部分に当時の鉄道レールをガラス越しに見えるように残しています。また、橋梁のアーチ部についても、建設当時の色彩に復元するなど、歴史的価値への配慮が行われています。
夜間は橋梁全体やレール遺構をライトアップし、晴海・豊洲地区の新たな夜景スポットとしての魅力の創出に寄与しています。
※引用:東京都庁総合ホームページ
(https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/09/2025090519)

旧晴海鉄道橋について
旧晴海鉄道橋(晴海橋りょう)は、昭和32年(1957)に建造された豊洲と晴海の間に架かる鉄道橋です。東京港における貨物輸送のために整備した東京都港湾局専用線(晴海線)の一部でした。
本橋中央部のローゼ橋、その両側部の連続PC桁は、鉄道橋としては日本で初めて採用された歴史的価値のある鉄道遺構です。東京都港湾局が施工主となり、国鉄東京工事局が設計、石川島工業(現:㈱IHI)が製作しました。
※引用(画像含む):モニュメント掲載文/海上公園ナビ『東京都専用線の歴史(旧晴海鉄道橋)』
(https://www.tptc.co.jp/park/02_02/history)
歴史的価値を伝える
レガシーモニュメント
受領したデザイン画を基に、歴史的に価値の高い橋梁のレガシーモニュメントについて、設計・製作・施工を行いました。
金属サイン本体仕様:鋼材、アルミ鋳物
金属サイン:W2,000×D200×H1,400
●ガラス越しに魅せる
“ミュージアム体験モニュメント”
モニュメントはガラスサインと金属サインで構成されており、豊洲側と晴海側の計2基を製作・設置しました。
ガラスサインは博物館で使用される高透過強化ガラス(ミュージアムガラス)を使用しています。ガラスサイン正面には、橋の歴史や、当時の図面、それぞれの設置場所から見た街のイラストがプリントされており、金属サイン正面には東京都専用線を走っていた鉄道車両のイラストがプリントされています。実際の橋とサインを重ねることで、博物館の展示のように、解説や図面と見比べて閲覧できるように工夫されています。金属サイン背面には、当時の鉄道車両についていた機関車番号と東京都紋章のレプリカが『さわれる展示』として解説版と共に配置されています。2基それぞれで展示内容が異なるため“めぐる楽しさ” を体験できます。
機関車番号・東京都紋章のレプリカ、車両の解説版がついている
戦後、都市の発展を支えてきた
「晴海鉄道橋」
戦後の物流を支えた東京都の臨港鉄道「東京都専用線」は、昭和5年の汐留~芝浦間の貨物線を起点に発展し、深川線・豊洲物揚場線・晴海線などへ拡大しました。その中でも「晴海線」は食料品などの輸送を担った重要路線でした。最盛期は東京都専用線全体で年間約170万トンを扱い経済成長に貢献しましたが、自動車輸送の普及で利用が減少。ほかの路線が順次廃止される中、晴海線も最後の路線として平成元年(1989年)に廃止され、32年間という半世紀にわたる役割を終えました。
※引用(画像含む):モニュメント掲載文/海上公園ナビ『東京都専用線の歴史(旧晴海鉄道橋)』
(https://www.tptc.co.jp/park/02_02/history)
景観写真(昼景)
景観写真(夜景)
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Data
東京都 旧晴海鉄道橋レガシーモニュメント
- 施主:東京都港湾局
- 完成:令和7年9月
- 住所:東京都中央区晴海2丁目、他
- 最寄り駅:東京メトロ有楽町線・新交通ゆりかもめ『豊洲駅』より徒歩12分、もしくは、都営バスにて『春海橋』下車後すぐ








