川崎市　等々力緑地　正面広場
北村西望作「健康美」彫刻補修・移設

改修（長寿命化）の事例

北村西望作「健康美」彫刻補修・移設

川崎市中原区等々力にある、スポーツ施設群を有する都市公園である等々力緑地。
特に陸上競技場は、川崎フロンターレのホームスタジアムとして大変な人気を誇ります。
日本を代表する彫刻家である北村西望作『健康美』は、昭和54年に寄贈され、広場を見守り続けてきましたが、広場利用の変化から、敷地内に移設する事になりました。
株式会社アンスでは、彫刻を実測して図面化し、貴重な文化財として移設方法を慎重に検討するなど、移設後も制作時の北村西望先生の意図に沿う様に、美術に精通する者が丁寧に施工を行いました。

広場の利用の変化に伴い、彫刻移設を行いました。
日本を代表する美術品であることから、造形に精通し、かつ彫刻作品の保守・点検業務の経験のある者が慎重に施工を行いました。

調査・検討業務

1. 現地調査
   状況を正確に把握し、ブロンズの補修方法や移設の際の注意点を確認する。
2. 実測・図面化
   移設先においても現況と同じ状態になるように、台座石も一つ一つ実測し、図面を作成する。
3. 施工方法の検討
   事前に移設の方法を検討しておくことが、移設作業の円滑性をキープするポイントとなる。
   また、日本を代表する美術品であることから、必要に応じて保険を付与する事も検討する。

移設・補修業務

4. 現地調査
   最適な方法で、ブロンズ像を丁寧に搬出する。
5. 洗浄・美術塗装
   ブロンズ像内部のコンクリートを撤去し、工場へ持ち帰り洗浄、着色を行う。
6. 台座石の移設
   制作時の北村西望先生の意図に沿うよう、移設前の合番通りに慎重に、台座石を配置する。
7. ブロンズ像 据え付け
   洗浄、美術塗装を行ったブロンズを移設先の台座の上に据え付ける。
8. 完成！

洗浄・美術塗装

ブロンズ像　据え付け

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