事例紹介 Case study

松戸市 21世紀の森と広場「あそびのすみか」
緑の風景に溶け込むオリジナル遊具の事例

設計・製作の事例

第39回 都市公園等コンクール 材料・工法・施設部門
国土交通省都市局長賞受賞

受賞作品
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一般社団法人日本公園緑地協会ホームページへ(PDF)
受賞作品
概要
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千葉県松戸市にある森林公園「21世紀の森と広場」内に新たな大型遊具を有する 遊び空間「あそびのすみか」がオープンしました。

松戸市にしかない完全なオリジナル遊具として、デザイン・設計協力、及び製作・設置を行いました。

緑の風景の中で個々の遊具が集合して一体的なまとまりを持ち、広場に新たな風景を作り出しています。

公園内千駄堀池の様子

「あそびのすみか」オープン前の様子

21世紀の森と広場「あそびのすみか」

21世紀の森と広場について

「21 世紀の森と広場」は「自然尊重型都市公園」として1993年にオープンした公園です。
松戸千駄堀地区に残る貴重な自然を守り育てることを主題として運営しています。

千駄堀池は5ヘクタールの広さがある人工池で、湧水量は1日で約1,000トンもある雄大な池です。野草園は山・草原・湿地・水辺 などの変化に富んだ自然がまとまって見られる場所で、様々な植物 が生え、そこに住みついているトンボや野鳥などの種類も多く、自然観察にふさわしい環境となっています。
また、文化の発信・創造の場として造られた「森のホール21」や、旧石器時代・縄文時代から団地の誕生までの松戸市の歴史を知ることができる「松戸市立博物館」があり、縄文の森では博物館の屋外施設である復元竪穴式住居を見学することができます。その他にも、カフェやバーベキュー場、イベントを行える広場などもあり、様々 な魅力をもつ公園です。

「光と風の広場」は公園内で一番大きな芝生の広場です。この広場内に遊具広場として「あそびのすみか」がオープンしました。あそびのすみか内の遊具5基をアンスで担当しました。豊かな自然の風景と調和し、自然の中で遊ぶような遊具空間を目指しました。

園内地図

園路から見たあそびのすみか

園路から見たあそびのすみか

あそびのすみか全体の様子

遊具の近くにテントを立てている様子

あそびのすみかコンセプト

21世紀の森と広場 全体整備テーマ
未来につなげる、「森あそび」「野良あそび」「水辺あそび」「広場あそび」

■広場整備コンセプト

すみか
人や生き物の生活や文化、 歴史、環境を紡ぐ「住み家」「棲家」

■21世紀の森と広場がもつ資産・キーワード

  • 自然…点森、樹林、生き物
    樹・花・実・松ぼっくり・きのこ・昆虫・動物・巣・自然観察・共生
  • 水景…せせらぎ、田んぼ
    水あそび・泥あそび
  • 歴史…縄文、古代
    竪穴式住居 土器 貝塚 古墳 地層
  • 屋外体験…バーベキュー、イベント
    バーベキュー場とのつながり・パークセンター・アートイベント

■デザインコード

「生き物」の生活の体験-現代-

  • 生き物の巣や繭=「棲家」をモチーフとし、デザインに取り入れる
  • 子供たちが生き物の世界に迷い込んだような体験
  • 生き物の色彩を用いたカラーコーディネート

「縄文」を彷彿させる表現-古代-

  • 縄文時代の「住み家」である、特徴的な竪穴式住居、堀立の形状をアレンジ
  • 貝塚や古墳を表現したデザイン

「生き物の誕生」の想起

  • かつて海の生き物の「棲家」であったことを、地層と化石をモチーフにして表現する

あそびのすみか配置図(イメージパース)

縄文サークル

竪穴式住居をイメージし、「縄文のムラ」の風景を作りました。
住居にはネット遊具やクライム遊具などの遊びのアイテムを散りばめており、住居同士をつなぐ吊り橋は竪穴式住居内の荷物置き場をイメージしています。ベンチは縄文時代のすり石などの石器型になっており、遊びながら昔の暮らしに触れることができます。

サークルAとBは吊り橋によって自由に移動できるネット遊具です。サークルAの内部にはネットトンネル、Bの内部にはジャングルジムがあります。サークルCはクライムや滑り台、トンネルなど様々な遊びの要素をもつモルタル製遊具です。サークルDは休憩スペースやおままごとスペースなど様々な利用ができます。

コンセプトスケッチ

サークルA・サークルB・吊り橋

サークルC

サークルD・ベンチ

サークルA内部

サークルAネットトンネル

サークルB内部ジャングルジム

吊り橋

サークルCクライム

ベンチ

仕様

  • サークルA
    本体:鋼製、ネット、コンパウンドロープ
    寸法:Φ6,400×H4,800
  • サークルB
    本体:鋼製、ネット
    寸法:Φ5,200×H4,000
  • サークルC
    本体:高度造形モルタル、ゴムチップ
    寸法:Φ5,200×H4,000
  • サークルD
    本体:鋼製
    寸法:Φ4,600×H3,300
  • 吊り橋
    本体:鋼製、ネット、再生木材、コンパウンドロープ
    寸法:W6,500(柱芯)×D800(柱芯)
  • ベンチ
    本体:高度造形モルタル
    寸法:H400

昆虫のすみか

子どもたちが昆虫となって巣穴の迷路を駆け回るイメージでデザインした複合遊具です。有機的なフォルムは想像力を掻き立て、感 覚を豊かにします。

スライダーやクライム、トンネル、砂遊び、伝声管など幅広い遊びができます。

仕様

  • 本体:高度造形モルタル
  • 寸法:W11,000×D14,000×H3,900 (全体)
    W2,400×D760×H400(ベンチ)

コンセプトスケッチ

ジオマウンテン

ジオマウンテンは、かつての生き物が眠る地層や、岩石の風化浸食をイメージしてデザインした砂場です。砂は遊ぶごとに形を変え子供たちの想像力を刺激します。保護者の方は砂場の縁に座りながら子供たちを見守ることができます。

縄文サークルの形と呼応するように砂山は三角錐型に盛られています。また、車いすの方や立ちながらでも使えるテーブル型の砂場や、宝探しを楽しめる化石のオブジェもついています。

仕様

  • 本体:高度造形モルタル、アンモナイト(FRP 製)
  • 寸法:Φ10,700×H1,000

コンセプトスケッチ

砂のテーブル

化石のオブジェ

冒険トレイル スパイラルフォレスト

光と風の広場とバーベキュー場の間を楽しみながら移動できる遊具たちです。
冒険トレイルは森の木々を登って遊ぶイメージでデザインした、13個のキューブが連なったネット遊具です。各キューブにはネット登りやジャングルジムなどの様々な遊びの要素が含まれています。キューブ内には登りやすいラダーもついているので、子どもの体格や体力に合わせて登るものを選ぶことができます。

スパイラルフォレストは木々の間を縫うように滑り抜ける高低差10m、全長 51m のローラースライダーです。鳥になったように視点の変化を楽しみながら滑ることができます。

冒険トレイル登り始め

冒険トレイル内の様子

冒険トレイル登り終わり

スタートデッキ

仕様

  • 冒険トレイル

    本体:鋼材
    寸法:W13,300×D2,100×H11,000

  • スパイラルフォレスト

    (ローラースライダー)
    本体:鋼材
    W18,600×D11,900×H11,700

    (スタートデッキ)
    本体:鋼材、集成材
    寸法:W8,000×D1,550×H1,550

設計・製作の事例

Data

松戸市 21世紀の森と広場「あそびのすみか」

  • 施主:千葉県松戸市
  • 設計:株式会社緑景
  • 施工:株式会社新松戸造園
  • 遊具設計・製作:株式会社アンス
  • 完成:令和4年9月
  • 住所:千葉県松戸市千駄堀 269
  • 最寄り駅:JR武蔵野線『新八柱駅』もしくは、新京成電鉄『八柱駅』より徒歩約15分

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